わけっこパーク誕生物語〜ないならつくる、子どもの居場所〜

和気町にたどり着くまで

夫婦は東京生まれ、東京育ち。家族親戚はみんな東京。
「土の上で子育てしたい!」と思った私と、「自分のやりたい仕事をやりたい!」夫。理想の地を追い求めたら、和気町にたどり着きました。

当時、転職活動中だった夫。
東京からのご縁で岡山にオファーをいただき、私は両手をあげて夫の背中押す🙌(夫はちょっと悩んでたかも?笑)
あのときのスピード判断、ほんまによかった。エイヤーで移住!

岡山市での暮らし → 和気町へ

最初は当時の企業の方のすすめもあって岡山市の中心地に住んでみたけれど、山も川も見えない…。
便利すぎて車なしで生活できるし、でも待機児童全国ワースト2位のニュースが飛び込んでくるしで、早くも折れる💦

結局8か月で「もっと自然の近くで暮らしたい!」と夫婦で意見一致。和気町へGO。
(実は東京にいたときから「和気町」という地名を見てピンときてたんよね。読み方わからんくて“わきちょう”とか呼んでたけど😂)

山も川もあるけど…遊び方がわからない?

いざ和気町に来てみたら、毎日山も川もすぐそこ!ひゃっほう最高!…と思いきや、子どもと一緒にどう遊んでいいか分からない😅へび注意?あの虫はさわっていいの?どこまで川って進んでいいの?山って私有地?え?焚き火はしちゃダメ?
しかも意外と地域の子どもたちが外で遊んでない。町内に自然施設もあるのに、あんまり使われてない様子…。

「ないならつくるしかないべ!」とママ魂に火がつきました🔥

わけっこパーク誕生!

同じ年頃の子どもを持つママたちとつながって、助成金もゲットして、わけっこパークがスタート。
仕事や子育てに追われながらの運営は大変だけど、学びと充実感は大きかったです。

わけっこパークでやったこと

元校長先生をお呼びして小刀教室✂️、自然素材でやじろべぇや吹き矢作り、パチンコや寒天づくり、川あそびのプロをお呼びしてカヌーや川遊び、乗馬に山登り、竹でバームクーヘンまで!🍰
自然の中で表現ダンスや芋掘りもやったし、町内の施設もほぼ制覇。

そして毎回必ずみんなでゴミ拾い。恐ろしい量が集まることもあって胸が痛んだけど、その体験も大切な学び。

子どもも大人もタフになる

こういう経験が子どもの心と体をタフにする。
「自分の意見を言える」「相手の話を聞ける」「失敗して、前をみる」って、原体験から育まれるんやなぁと実感。

ママパパも体力がつくし、仲間とつながれるし、子どもとの関係も落ち着くし、いいことばかり。
山あり谷ありの子育てだけど、ときには集まって笑って泣いて、大人が自分らしくいられることが一番大事なのではなかろうか。

娘の成長が証明してくれた

わけっこパークを始めた頃2歳だった娘が、もうすぐ中学生。
この子の成長が「やってきたことは間違ってなかった」と教えてくれてる気がします。
下の子たちも、輪をかけてたくましいこと、おそろしや。

これからもわけっこパークは続けていきたい。
でも同時に、世代交代していく必要もある。
というか、理想は「わざわざ団体をつくらなくても自然に集まれる場」が続いていくことです。
若い人たちが子育てしやすい社会に。子ども産みたいと思える世界に。

おわりに

読んでくださり、ありがとうございます。
わけっこパークは「ないならつくる!」の精神から生まれた、ママパパと子どもたちの実験場。
理解ある地元の方や、ともに立ち上げてくれた仲間たち。
そして興味をもって町外から遊びに来てくれたり、応援メッセージいただいたり。
気づけば延べ1000人以上が参加したこと、驚きます。みんな、意識をもった子育てをがんばってるんだねぇ。
本当にみんなのおかげです。
これからも「子ども真ん中」の社会を目指して活動していきます🌱

この記事を書いた人

はるりん

「御結びはるりん」は、東京から岡山・和気町に移住した三児の母が営む、無農薬・無添加のおむすびキッチンカーです。
「買い物は投票」「毎日、発酵食」を合言葉に、自然の恵みを生かしたおむすびを子どもたちや地域のみなさんへ届けています。